【シドニー29日AAP】ニューズ・リミテッドは29日、NSW州の警察官の133人が暴行、詐欺、深刻な飲酒運転などで有罪判決を受けていたと報じた。これを受け、NSW州警察は同州の警官の基準は維持され、ほかのどの公務員よりも厳しく調査されていると語った。
ニック・カルダス警視副総監は声明文で「NSW州警察は、裁きを受けた人も採用するという点に関しては他の主要企業と同じ。我々は警官に対し、警官として高い基準を維持することを期待するが、警官も人間であることを認識している」と述べた。
「有罪判決を受けた警官の数は全体の1%にも満たない。また、そのほとんどが交通違反や警官になる前のこと」とカルダス氏。
NSW州警察は、起訴された警官はプロフェッショナル・スタンダード・コマンドによって内部調査が徹底的に行われ、免職、減給、昇格の取り消しなどの懲戒処分が下されるとした。2007年には、内部調査後に警官35人に懲戒免職処分が下された。
NSW州の野党警察スポークスマンのマイク・ギャラシャー氏は、これほど大勢の警官に犯罪歴があることは容認できないとした。