【ブリスベン9日AAP】 メルボルンで看護学を学ぶ英語話者の女性が、看護師資格の取得に課されたピアソン・イングリッシュ・テスト(PTE)を受験したところ、リスニングと筆記では高得点を獲得したものの、スピーキングで失格となっていたことが明らかになった。
オーストラリアに20年間居住する、シンガポール出身の3言語を話す女性は、看護師資格の取得のため先月、PTEを受験した。大学では英語を専攻し、音声学や意味論を学んでおり、シンガポールではラジオの英語ニュースを読んでいた経験があるという。女性は、テスト結果を不服として、PTEに見直しを求めている。
PTEは、連邦政府が認定している英語テストの一つで、スピーキング能力を測定するのに音声認証テクノロジーを使った唯一のテストとなっている。女性はスピーキングテストで62点だったが、これは当局が定めた基準に8点不足しており、失格となった。類似の事例は、アイルランド出身の女性にも起きているが、ピアソンはテスト方法に誤りはないとの姿勢を示している。