【シドニー20日AAP】NSW州南西部のリートン近くのマランビジー川で19日、溺れていた少女を助けようとし、スコット・ライアンさん(55)が死亡した。
ライアンさんは同日午後4時40分ごろ、友人の女性(47)とその孫(7)と一緒にマランビジー川にあるヤンコのホーン・ビーチにいた。少女が溺れているのに気付いたライアンさんとその女性は川の中に飛び込んだ。ライアンさんは少女を安全な場所になんとか引き上げることに成功したが、その後行方が分からなくなった。女性と少女は無事救助された。
NSW州警察は、ライアンさんの遺体は20日午後3時ごろに発見されたとした。リートンのウェードホテルのオーナーであるアンドリュー・ハーストさんは、ライアンさんは常連客で、突然の死に町は悲しみに暮れているとした。
ライアンさんは、チェルシーさん(11)、リンジーさん(15)、トミーさん(19)の3児の父親。前妻のシンディー・ティフェンさんはウェードホテルの料理人で、ライアンさんとは今でも交流があった。
ハーストさんは、ライアンさんは泳ぎが得意ではなかったが、彼が少女を助けるために川に飛び込んだことについてはライアンさんらしいと語った。