【オークランド24日AAP】パリに本部を置く「国境なき記者団」が、世界各国の報道の自由度ランキングを発表し、オーストラリアは昨年と同じ28位に格付けされた。オーストラリアは、テロ対策措置法の非道性や、記者の取材源秘匿権が確保されていないなどの理由から、ニュージーランド(7位)、カナダ(13位)、イギリス(23位)よりも順位が下回る結果となった。
国境なき記者団の報告書では、オーストラリアのテロ対策措置法が「実に非道なもの」だと酷評されており、「テロ容疑者を取材した記者は、最長5年の実刑となる危険性がある」、「記者がテロに関して報道し、容疑者の実名を公表した場合には、警察に逮捕される可能性がある」などと述べられている。また、報告書では、オーストラリアでは記者の取材源秘匿権が確保されていない点も指摘されている。
報道の自由度1位に格付けされたのは、アイスランドとルクセンブルグ、ノルウェーの3国。最下位に格付けされたのはエリトリアだった。国境なき記者団によれば、ニュージーランドとカナダを除いて、ランキングの1~20位はすべて欧州諸国で占められているという。