【シドニー11日AAP】 連邦政府のターンブル首相は、NSW州ボンダイで進められていたユダヤ教会堂の建設計画案が、安全性に懸念が残るとして却下されたことを受け、計画を見直した上で、再案を提出する動きを支持する考えを示した。同首相は決定について、テロに「屈したわけではない」との見解を示している。
NSW州の土地・環境裁判所は先週、ボンダイのウェリントン・ストリート沿いのテニスコートを撤去し、教会堂を建設する計画案を却下。同裁判所は「テロ攻撃の可能性などについて、より高度なリスク調査を行う必要がある」としている。
計画案が持ち上がっているウェントワース地区は、ターンブル首相の選挙区となっており、同首相は「ユダヤ教コミュニティを支持する」と強調。計画案を提出した、ユダヤ教指導者であるラビのアルマン氏は「すべて上手く運んでいる」と述べ、早ければ12月にも建設認可が下りるとの見方を示した。