【シドニー27日AAP】アフガニスタンからの亡命希望者がオーストラリアへの亡命を拒否され、帰国した後、タリバンによって殺害されたとの報道を受け、クリス・エバンズ移民相は事態の調査を求めた。
11月19日にSBSで放送される予定のドキュメンタリー「ア・ウェル・ファウンディッド・フィア」によると、アフガニスタンに帰国した亡命希望者で、いまだパキスタンで身を隠しているアフガニスタン人は多いという。
エバンズ移民相はフェアファックス紙に対し、同ドキュメンタリーで問題となった事態に関する「十分な説明」を提出するように移民省に要求したと語った。
ハワード政権時代のいわゆる「パシフィック・ソリューション」政策のもと、ナウルで収容されていたアフガニスタンからの亡命希望者約400人は亡命を拒否された後、アフガニスタンへ帰国した。当時、移民省は難民らに帰国しても安全だと話し、帰国を拒否すれば、永久的に収容されると語った。自主的に帰国することを拒否した別の亡命希望者400人はその後、難民と認められ、オーストラリアやニュージーランドを含むそのほかの国で新生活を始めたという。