政治

「豪ドル下落は国内経済活性化につながる」 連邦蔵相

 【キャンベラ28日AAP】オーストラリア・ドルの下落が急激に進んでいるが、リンジー・タナー連邦蔵相は、これにより輸出業者への圧力が緩和され国内経済の活性化につながるとコメントした。

 28日現在で、1豪ドルは約60.20米セント。これは5年半ぶりの安値であり、最高値を記録した今年7月の98.49USセントから37%の下落となった。豪州準備銀行による豪ドル買い介入もあまり効果がなかったといえる。

 豪ドルが急落している現状に対し、リンジー・タナー蔵相はフェアファックス・ラジオに対して次のように述べた。「バランス的に考えればいいことだと思う。何故なら今まで豪ドルが高かったために輸出入業者は圧迫されていたからだ。これで国内の経済活動はさらに活性化するであろう」。

 「世界では豪ドルを鉱山物の価格の指標としてみており、最近では、これらの価格が記録的なレベルに達したのに伴い、豪ドルも過去最高レベル近くまで高騰した。世界の経済成長が鈍化している今、鉱山物の需要も減ったことでその価格が下がり、それに伴って豪ドルも下落している」とタナー蔵相。

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