【シドニー15日AAP】 国内で、すでに7万人以上がインフルエンザと診断された。専門家は「予防接種を受けるのにまだ遅くない」と話し、接種を行うよう呼びかけている。また、感染拡大の防止に手洗いを奨励している。
15日に発表された報告によると、QLD州だけで先週、新たに4000人以上がインフルエンザと診断され、同州の患者数は1万9216人となった。同州の過去最大の患者数はおよそ2万2000人だ。ゴールドコースト保健局・予防接種連合のポール・バン・バインダー教授は、「ここ数年で最大規模の大流行になるだろう」と警告する。NSW州でも昨年の倍以上の2万1412人がインフルエンザと診断されている。
今シーズンの大流行の背景に、子どもの感染率が非常に高いことがあげられ、「子どもの予防接種スケジュールにインフルエンザを加えるべき」との声も再びあがっている。インフルエンザの予防接種を受ける子どもは10%未満とされ、バン・バインダー教授は、「補助が出ないため保護者は重要視しないが、非常に重要であり援助されるべきだ」と語った。