【シドニー17日AAP】 マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティテュートが行った小規模な実験で、ピーナッツアレルギーの免疫治療を受けた子どものうち、3分の2がその後最大4年間にわたり、アレルギー症状を起こさなかったことが分かった。画期的な治療法となるのか、注目が集まりそうだ。
研究を率いたミミ・タング教授によると、治療を受けた子どもたちはその後、特別な食事療法を受けることなく、自由にピーナッツを食べることができたという。今後は、実験で使用された「試薬」をバイオテクノロジーを駆使し、医師や薬剤師による幅広い使用が可能となるよう、研究開発を行う予定となっている。
免疫学者でアレルギー学者のタング教授は、生菌とピーナッツの経口免疫治療法を合わせることで、新しい治療法を開発した。タング教授による治療では、ピーナッツを避けるのではなく、ピーナッツに対するアレルギー反応が起きないよう、体内の免疫体系をリセットするという。