【キャンベラ17日AAP】 オーストラリアの7月の失業率は、6月の5.7%からやや改善し、5.6%となった。新たに雇用された人の数は2万7900人増加した。雇用形態別では、パートタイム雇用は4万8200人増加した一方、フルタイム雇用が2万300人減少と、パートタイムの増加分を一部相殺する形となった。
野党労働党のチャーマーズ影の財務省広報担当は、連合与党が政権を握った後、失業率は「だいたいではあるが安定している」とした上で、「季節調整後の数値で、フルタイム雇用が2万人以上も減少していることには懸念が残る」と述べた。
チャーマーズ影の財務省広報担当はさらに、7月の1か月間における労働時間が1400万時間減少したことについて、不完全雇用の問題が根底にあると指摘。「もっと長い時間働きたいと思っているのに働けない人が、国内には110万人いる」とコメントした。