一般

オバマ氏に続け、オックスフォード大学がアボリジニに奨学金を提供

 【シドニー7日AAP】7日、英国の名門校オックスフォード大学が、将来オーストラリアで先住民アボリジニの首相が誕生することを期待して、2010年からアボリジニの学生2名に大学院課程で学ぶための奨学金を提供することを発表した。

 オックスフォード大学学長クリス・パッテン卿は、同大学には多様性を推進するという責任があると述べた。オックスフォード大学では30億ポンド(70億5000万豪ドル)の資金調達に取り組み、児童・学生のためのチャーリー・パーキンス信託と協力して大学院課程の発展に努めている。

 オックスフォード大学出身で、オーストラリア首相となった人物には、ジョン・ゴードン元首相やマルコム・フレイザー元首相、ボブ・ホーク元首相などがいる。

 ラグビーの名選手で、オックスフォード大学出身のジョー・ロフ氏は「この奨学金によって、バラク・オバマ氏が米大統領選挙で成し得たのと同じことを、オーストラリア先住民の学生が成し得るチャンスが与えられる」とコメントし、「アボリジニが首相になるという概念をオーストラリア人が受け入れられるようになるのには、何年かかるかは分からない。20年以内には、若い世代が台頭し、奨学金でオックスフォード大学で学んだアボリジニも十分に輩出されて、子供たちのお手本となり、その後に国政に変化をもたらすことが可能になるのではないか」と続けている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら