【キャンベラ20日AAP】 ターンブル連邦首相は20日、新たなテロ対策プログラムを発表した。オーストラリアの警備体制は世界最高としたうえで、「常に発生する脅威に備え、テロ対策も改善していく必要がある」と同首相は述べた。
新計画「Australia’s Strategy For Protecting Crowded Places From Terrorism」は、1年かけて各州・地域も加わって策定された。政府は警察と連携し、大勢の人で賑わう公共の場や施設でセキュリティ監査を実施する。セキュリティの弱点を見つけ出し、安全強化戦略を立てる計画だ。例として、シドニー中心のピット・ストリートですでに行われているように、歩行者と車両を隔てる車止めやプランターなどの使用をビジネスやカウンシルに促し、人の集まる場所での警察官や警備員の配置数も増やしていく。また、新たに建設予定の建物はセキュリティ対策を含む必要がある。
シノディノス産業相は20日、「我々は今後、 “恐れず警戒する”メンタリティを持つ必要がある」とABCテレビで語った。国内でテロ攻撃が起きない保障はないが、阻止や発見、対策改善はできるという。