【シドニー19日AAP】18日午後8時ごろ、NSW州南部沿岸部タスラの埠頭で魚釣りをしていた父親とその子供である少年2人がおぼれて死亡した。救助のために海に飛び込んだ男性は無事だった。
19日付のデイリー・テレグラフ紙によると、父親が魚釣りをしていたところ、子供が乗ったベビーカーが海に転落。もう1人の子供はそのベビーカーをつかんでいて一緒に海に投げ出された。父親は救助のためあわてて海に飛び込み、そばで魚釣りをしていた男性も3人の救出のため海に飛び込んだ。
少年2人と父親は、タスラ・サーフ救命救助クラブの隊員たちによって海から引き上げられた。父親は蘇生処置がなされたものの現場で死亡、子供たち2人も搬送先のベガ病院で死亡した。タスラ・サーフ救命救助クラブのボランティアであるデニス・ウィートリー氏によると、もう1人の男性は切り傷や打ち身を受け、ショックを受けているが状態は安定しているという。
死亡した父親の推定年齢は20代後半から30代前半。少年たちは3歳と5歳とみられている。ウィートリー氏は、この父子は現場付近に住んでいる人たちではなく、遊びに来ていたのではないかとみているとした。