【キャンベラ21日AAP】オーストラリア政府は、今シーズンは南極海での日本の捕鯨活動の監視のために税関巡視船を派遣しないと発表した。
ピーター・ギャレット環境大臣は、昨年、税関巡視船オセアニック・バイキング号が日本の捕鯨船の監視を行ったことで、豪政府の目標は達成されたと述べている。オセアニック・バイキング号は、捕鯨活動の様子をビデオ映像に収めており、将来、法的措置が取られた場合に利用される可能性がある。環境団体シー・シェパードは、今年は単独で日本の捕鯨船を追跡することとなる。
日本の捕鯨活動は、ニュージーランドの捜索救助区域の一部であるロス海に限られる可能性が高い。ギャレット大臣によれば、豪政府は、日本に捕鯨活動を停止させるよう努力を続けており、生物を殺さずに科学調査する独自プログラムを提案したという。