【シドニー23日AAP】 NSW州野党のフォーリー党首は、オーストラリアデーをめぐる論争が過熱するなか、6月の女王生誕日を先住民の歴史を祝う日とすべきとの考えを明らかにした。同州ではグリーンズ(緑の党)が、1月26日の市民権授与式を自粛する動きを支持する構えを示している。
オーストラリアデーをめぐっては、VIC州の2つの自治体が、1月26日は先住民にとって「侵略の日」との見解を受け、市民権授与式の自粛を決めたことから、州政府から授与式を開催する権利を奪われる事態となっている。
フォーリー党首は、オーストラリアデーを他の日に変更することに異議を唱える一方、「歴史を書き換えるつもりはないが、歴史を語る際にあらゆる立場を含める必要はある」と述べた。さらに「今すぐか、または女王が亡くなった際に、6月の祝日を先住民の歴史を祝う日とするのが相応しい」とコメントした。