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飲酒初体験の年齢が低下 調査結果

 【シドニー26日AAP】26日にシドニーで開かれる、薬物に関する会議に提出される新しい調査結果によると、飲酒初体験の年齢が低下傾向にあり、また、少女達でも飲酒に対する興味の強さは少年達同様強いことが分かった。

 アデレードのフリンダース大学内にある国立依存症教育とトレーニングセンターのトビー・フリーマン教授は、「調査対象者の55%が14歳になるまでに飲酒を経験している」と述べた。これは現在20代の人々を対象に調査した結果であるが、一方で、現在60代の人々の飲酒初体験の典型的な年齢は19歳から23歳だった。

 2004年国立薬物対策世帯調査の結果では、調査対象となった18歳の男女の約半分に危険な飲酒習慣がみられ、女性で1日に標準量を5杯以上、男性で7杯以上のアルコールを摂取していることが明らかになった。

 フリーマン教授は、飲酒を始めた10代の若者達がアルコール依存症になったり、他の薬物に手を出したりすることがあるため、親はしっかり監視するべきとした上で、「多量のアルコールがからんだ若者達の死や若年層グループが経験するアルコールがらみの不均衡な暴力に対しては、親や政府が強く反対しながら介入していき、飲酒初体験の年齢を低下させるようにするべき」と述べた。

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