【キャンベラ26日AAP】 シドニー中心部にある多数の記念碑などが夜間、何者かによる破壊行為を受けた。警察は監視カメラに映った男の行方を追っている。
「日付を変更せよ」「集団虐殺に誇りなし」の言葉がキャプテン・クックの像にスプレー式燃料で書かれていた。同様な言葉はニューサウスウェールズ植民地総督のラックラン・マッコーリー、ビクトリア女王の像にもみられた。欧州人によるオーストラリア到達を祝うことについて、国民のなかで議論が高まっていることをほのめかしている。
ターンブル連邦首相は25日、「銅像や記念碑はすべて歴史の一部であり、尊重し保存するべきだ」と話し、歴史を修正または消し去ろうとするのは“スターリン主義的な考え”と非難した。
警察は、CCTV監視カメラに映った、髭を生やした白人風貌の男の写真を公開。黒いサングラスをかけ、カーキ色のジャケットと中に赤いシャツまたはスカーフ、黒いトラックパンツと茶色のブーツを履いている。毀損行為は26日午前2時25分から3時15分の間に行われた模様。
他にもマーティン・プレイスやマッコーリー・ストリート、ハイドパークのアーチボルド噴水、ANZAC記念碑、ベンチなどにも落書きがされていた。