【キャンベラ27日AAP】 連邦政府は27日、生活保護費受給者の薬物検査を試験的に実施する方針について、3つ目の地域としてパース南部のマンジュラを指定した。ポーター社会サービス相は「保護受給者を非難するのではなく、求職者の薬物問題を克服して雇用につなげ、生活保護依存のサイクルを絶つ」と訴える。
ポーター社会サービス相は、マンジュラは全国およびWA州平均と比較して違法薬物の使用が著しく高いと説明。地元のアンドリュー・ヘイスティー自由党議員は、マンジュラが対象地域に選ばれたことを歓迎した。
グリーンズ(緑の党)のナターレ党首は、「薬物問題の解決でなく、生活保護受給をやめさせるのを目的としている」と述べ、問題解決にならないとした。
先立って、シドニー南西部カンターバリー・バンクスタウン地方、ブリスベン南部ローガンが検査対象地域に指定された。2年間の試験期間中、NewstartおよびYouth Allowanceの受給者最大5000人が対象となる。検査で陽性反応が出た場合、支給額の80%は現金引き出しの制限があるウェルフェアカード支給となり、2回以降陽性の場合は医療専門家の診断や治療を受ける。