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シー・シェパードの反捕鯨活動船、ニューカッスルに入港

 【シドニー6日AAP】南極海における日本の捕鯨活動を阻止するため、環境保護団体シー・シェパードの活動船「スティーブ・アーウィン号」が給油と燃料補給のためにNSW州ニューカッスル港に入港した。乗組員は、日本の捕鯨船との対立が昨年を上回ることを予測している。

 スティーブ・アーウィン号のポール・ワトソン船長は「日本の捕鯨船に追いつき次第、対立が起きると見込んでいる」、「日本の捕鯨船側は、ますます困難に直面して、資金を失っているため、昨年よりも攻撃的になるだろうと私たちは予想している」とAAPの取材に答えている。

 また、ワトソン船長は、ラッド政権が捕鯨活動阻止への支持を表していないと述べており、「豪政府が持ち込みを許可しなかったため、私たちには防弾チョッキがない。そのため、乗組員らの命が危険にさらされるが、できる限り予防措置を講じるつもり」とコメントしている。

 スティーブ・アーウィン号は日本の捕鯨船8隻を妨害するため、6日夜にニューカッスルを出港し、TAS州ホバートに再び給油と燃料補給のために寄港してから南洋へと出発し、今月18日から25日まで、日本の捕鯨船を追跡するとみられている。

 スティーブ・アーウィン号には48人が乗船し、そのうち3分の1はオーストラリア人で、残りは女優ダリル・ハンナさんを含めた米国人、および日本人だという。乗船者の中には、ディスカバリー・チャンネルの番組「ホエール・ウォーズ」の撮影スタッフ8人も含まれている。

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