【ホバート10日AAP】日本の捕鯨活動を妨害するため南極海に向かっている環境保護団体、シー・シェパードの一行を乗せた船、スティーブ・アーウィン号が10日、TAS州ホバートに立ち寄り、オーストラリア緑の党のボブ・ブラウン党首らの歓迎を受けた。
ブラウン党首は、同団体の活動に対し支援を表明。連邦政府のことを「腰抜け」と表現して、日本の捕鯨船の居場所に関する情報提供をシー・シェパードにするべきと述べた。
同団体のリーダーであるポール・ワトソン氏も、ラッド政権は同団体の活動に非協力的だと非難。「メンバーたちは豪入国の際、引き留められる。今まではそんなことはなかった。私も入国審査場で拘束された。必要な道具の持ち込みも認めてもらえないし、手数料が掛けられる上、行ってはいけない場所まで指定される。ハワード政権の時には経験したことのない嫌がらせだ」とワトソン氏。
日本の捕鯨船は、オーストラリアやニュージーランドの反対を受けながらも、今年も南極海に向け11月半ばに日本を出港した。日本政府は、西洋の反捕鯨諸国は日本の捕鯨文化に対し寛容でないと訴えているが、日本国内で鯨肉を日常食として食べている人はほとんどおらず、また、若い日本人たちは捕鯨活動に疑問を感じているという調査結果もある。