【キャンベラ29日AAP】 ターンブル連邦首相は、北朝鮮が日本の上空を通過するミサイルを発射したことに対し、強く非難した。ミサイルは日本の東およそ1000キロの太平洋上に落下した。
ターンブル首相はビデオ声明で、「北朝鮮の無謀で危険、挑発的な行動は地域の平和や安定を脅かす」と発表した。同国に対する制裁強化を各国に呼びかけるとともに、最も経済的影響があるとして特に中国を指摘した。中国による石炭、鉄、鉛、海鮮物の輸出禁止がまもなく効力を発し始めるところだ。
ビショップ外相も北朝鮮を非難したうえで、「同国は国際批判を聞き入れず、時に判断が難しい」との見解を示した。また、北朝鮮はこれまでも数十年にわたる挑発的行為の末に交渉に応じており、現在も交渉に入る準備を整えている段階にある可能性があるという。
草賀純男駐オーストラリア大使は、日本政府は国民を守るためにできる限りのことをしているとして、「在日オーストラリア人は警戒する必要はない」と述べた。