【メルボルン2日AAP】 ターンブル政権が8月28日、約100人の難民に対する生活保護手当の支給を停止する決定を下したことに対し、難民の保護を訴える活動家ら500人は2日、メルボルンでこれに抗議するデモを行った。対象となった移民の多くは、国外にある収容所から、病気の治療などのために移送された人たちとなっている。
ターンブル政権は、2週間に1回支給されている200ドルの支給を停止する方針を明らかにしたほか、これらの難民の滞在資格が、出国準備の猶予期間として与えられるブリッジングビザEに切り替わったことを理由に、公営住宅からの3週間以内の立ち退きを命じたもの。
デモの参加者は、活動家のほかに難民や、VIC州労働党のガイルズ議員、トラウマを専門とする精神科医など500人が参加。活動家らは、生活保護の打ち切りで、最大400人に影響が及ぶ可能性があると訴えるが、前移民相のモリソン財務相は、対象となった移民たちは「制度を悪用している」と指摘している。