【シドニー4日AAP】 今年のインフルエンザ予防接種の効果を検証する目的で、世界保健機関(WHO)の専門らがオーストラリアに集まる。今年、国内のインフルエンザ患者数は史上最多に上った。
メルボルンにあるWHOインフルエンザ研究センターのイアン・バー副所長は、「予防接種の効果がなかったというには時期尚早」と話す一方、今年の大流行を考慮して2018年はA型に対する防御力を高める必要があると指摘。今後2~3週間で今年の予防接種の成功率に関する中間報告が発表される予定だ。
長引くインフルエンザ流行の影響は、国内の輸血用血液量にも影響を及ぼした。赤十字社によると、緊急時に誰にでも輸血可能なO型RHマイナスの血液が、追加で3000人分必要とされる。