【シドニー5日AAP】 全国で0~17歳の子どもの保護者2100人を対象に行われたオンライン調査の結果、保護者の一般医(GP)への信頼感が薄らいでいることがわかった。
調査の結果、「子どもの基本的な健康問題をすべて一般医(GP)が対応できる自信が全面的にある」と回答したのはわずか44%。レントゲン撮影を要しない子どもの軽症をGPが治療するのに、「ほぼ自信がある」は45%、「全く自信がある」は56%だった。
調査を行ったメルボルン大学のゲアリー・フリード教授は、「保護者がGPへの信頼を失い、重症でない子どもを救急科に連れて行けば、保健システムの構造・組織に大きな影響を与える」と指摘。また、子どもの軽症で救急科を訪れた保護者の多くが最初にGPを訪問していないとわかっているが、これは診療可能なGPが見つからなかったたわけではないという。
オーストラリア医療協会(AMA)の副会長でGPでもあるトニー・バートーン医師は、調査結果に異議を唱えた。同医師は、「地元のGPとの普段からの関係構築が子どものケアの自信につながる」と話す。