【シドニー7日AAP】 豪赤十字によると、オーストラリアで応急処置法を知っている人の割合は全体の5%以下と、世界でも最低水準であることが明らかになった。オーストラリアでは毎年、約50万人がけがで病院へ搬送され、約1万2000人が死亡している。
赤十字によると、女性が重傷を負った事例のうち45%が家庭内で起きた事故によるもので、男性では25%だった。負傷者全体を見ると、高齢者と子どものリスクが最も高く、特に60歳以上の女性は家庭内の事故で病院へ搬送される事例の3分の2を占めていた。
赤十字の訓練士マカラウ氏は、けがは日常的なものとした上で「応急処置を行って最善の結果につながらない場合もあるが、大きな差を生むことも多い」と指摘。「一度身に付けると忘れるものではなく、万が一の場合に自信を持って対応できる」と、重要性について説明した。