【シドニー7日AAP】 オーストラリアの研究者らはこのほど、子宮頸がんに対してこれまでよりもはるかに効果が高いとされる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の予防ワクチンが開発されたことを受け、子宮頸がんの根絶も視野に入れているとの見解を示した。
これまで世界で実施してきた大規模な臨床実験の結果、改良されたHPV予防ワクチンを使用した場合、子宮頸がんの予防率が現在の70%から93%となり、約23%の上昇につながったことが分かった。ロイヤル・ウーマンズ・ホスピタルのガーランド教授は、「子宮頸がんの根絶は、確実にわれわれの視野に入ってきた」と述べた。
新たに開発された予防ワクチンは、現在使われているガーダシルで予防できるウイルスのほか、さらに5つのタイプのHPVに効果があるという。さらに、外陰がんや膣がんを発症するとされるHPVの90%に効果があるとされている。