【ブリスベン9日AAP】 パートナーの男から家庭内暴力(DV)を受けていた女性の新住所が、QLD州警察によって加害者に漏洩していた事件を受けて、 被害女性は、他の被害者のためにも DV被害者の保護等に関する法律を強化するように求めている。
今年4月に、保釈中の加害者が自分の住所を知っていることに気づいた女性は「不安でいっぱいになり、全身から血の気が引くのを感じた 」とし、すぐに自宅から逃げ出したという。
警察の内部システムでは、加害者に被害者の個人情報を公開しないようにする数度の警告が出ていた。現在、 州の警察倫理基準管理部が、住所を漏洩した警察官を取り調べ中だという。
家庭内暴力の被害者を支える団体レッド・ハート・キャンペーンのスポークスウーマンは「今回の事件はうっかりミスではありえない」としている。
被害者の住所は運輸省から警察へ提供されていたため、「誰にも住所を知られたくない。自分だけでなく同様の被害者がいる」と法律の見直しを訴えた。