【シドニー10日AAP】 今月10日の世界自殺予防デーに公表された世論調査によると、オーストラリア人の3分の1が、自殺は「卑怯」「愚か」だと考えていることがわかった。
調査会社であるコルマール・ブラントン社が行った命の電話(ライフライン)の自殺に関する調査によると、3分の2は自殺問題に関してよく知っており、「恥」だと考える否定的な考えを持っていないという。
ライフライン・オーストラリアのジョン・ブログデン会長は、自殺防止の教育が推進されてから、否定的な考えを持つ人の数は減少しているが、国内で自殺について理解を得るまでには長い道のりがあるとしている。ブログデン会長は「自殺したいと悩んでいる人が相談しやすい環境や、助けを求められるように、もっと推進していく必要がある」としている。
回答の多くは、 他人との接触がない(68パーセント)、孤独感(70パーセント)、喪失感(76パーセント)が自殺の要因だと答えている。