【シドニー17日AAP】 NSW州で設置されるサメ捕獲ネットに反対し、シドニー東部のボンダイビーチにサーファーや海水浴者らが集まった。抗議者らは、サメ捕獲ネットは効果がないだけでなく他の海洋生物を危険にさらすとして、州政府に撤去するよう求めている。
州政府は9月1日、州北部レノックス・ヘッドから南部ウロンゴンの56のビーチで、毎年恒例のサメ捕獲ネットの設置を開始した。
抗議活動を主導したグリーンズ(緑の党)のジャスティン・フィールド氏によると、カメやイルカ、アカエイなど数百匹が毎年、捕獲ネットの犠牲になっているという。環境保護団体ヒューマン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)も、サメ捕獲ネットは政治家をメディアから守るものだとして、撤去を求めている。
サメ捕獲ネットはイルカやクジラに対し、音波で警告する仕組みだが、昨年373頭が引っかかり、そのうち半数以上が死亡した。ネットが捕獲した生物のうち、サメは20%未満とされる。