【メルボルン24日AAP】 乳がん支援ネットワーク(BCNA)が依頼し、デロイット社が女性およそ2000人を対象に行った調査の結果、乳がん患者の自己負担はメディケアより民間保険利用が高額であることがわかった。
乳がんと診断後5年間の患者の自己負担額は、平均でおよそ5000ドルだった。民間保険利用はおよそ7000ドル、保険なしはおよそ3600ドルだった。なかには、民間保険利用で自己負担額が2万1000ドルを上回った患者もいた。12%が自己負担ゼロと回答、25%は1万7200ドル以上を支払った。調査では、治療で仕事を休んだことによる賃金削減は考慮されなかった。
乳がんによる財政影響に関する報告ではメディケア払戻しの増額、病院の無料駐車場、新たながん治療薬の医薬品給付システム(PBS)認可など、政府や民間保険会社、保健サービス機関がどのように連携して患者の経済的負担を軽減するかについて、14の提言が行われた。