【ブリスベン27日AAP】 豪統計局によると2016年のオーストラリア人の死因は、心臓疾患が最も多かった一方、治療法などの改善により死者数や死亡率は前年より低下したことが分かった。また、心臓疾患以外の要因で死亡する人の数が増え、女性の死因では痴ほう症が最大となっている。
がんは昨年の死者数のうち15万8504人を占め、肺がんが最も多かった。肺がんは男性の死因として2番目、女性では4番目となっている。また、乳がんは女性の死因で6番目、前立腺がんも6番目だった。
さらに昨年は、薬物による死者数が1990年後半以降で最も多く、不安や痛みを和らげる二種類の薬物を同時に摂取したことが死因につながったケースが大半を占めた。この他、メタンフェタミンやアイスなどの違法薬物の摂取による死者数が、1999年の4倍となっている。