【ブリスベン17日AAP】頭部をサメにかまれ深い傷を負ったイルカが発見されたが、手術を受け快方に向かっている。
「ナリ」と名づけられたこのイルカは13日、ブリスベンの沖にあるモートン島内のタンガルーマ・リゾートで行われている餌付けに来た11頭の野生イルカのうちの1頭で、サメにかまれ深い傷を負った姿で発見された。それから数日姿を現さなかったため死んだのかとも思われたが、16日にまた現れ、この時ボートでシーワールドへと搬送された。
デービッド・ブライド獣医師は「ナリを洗浄し、死んだ細胞を取り除いて抗生物質を与えた。約4~6週間ほどで全快すると思われる」と述べ、手術は成功したと話した。また、ナリの傷はかなり深いものであったが、縫合処置はしなかったとも述べた。「イルカはかなり丈夫な動物であり、そうでなければ厳しい海での生活には耐えられないが、ナリの傷は完全に癒えると思う。傷跡はずっと残るが、モートン湾にいるイルカのうち、多分90%はサメにかまれた跡があるから、ナリだけじゃない」とブライド獣医師。
ナリはタンガルーマに戻される予定で、回復すればまた海に戻される。