【シドニー2日AAP】 NSW州で2012年以降、ロタウイルスの発症が過去最多となった。特に老人介護施設や保育所での発症が多数報告されている。
州保健局は今年、1300件以上のロタウイルスの感染報告を受けた。先月のみで412件発症と過去5年で最多だ。保健局は急激な感染拡大について、ウイルスが突然変異した可能性もあると指摘。予防接種の有効性も併せて調査されるが、接種による免疫は数年だとして、数年ごとに流行は起こり得るとした。また、予防接種による防御率は70%に過ぎないが、入院など症状の悪化は激減できるとして、接種を奨励している。
ロタウイルスは非常に感染力が強く、胃腸障害を引き起こす。乳幼児でよく発症し、ウイルスのついた手や排泄物を介して感染する。症状は熱や下痢、嘔吐や腹部けいれんなど。
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