ビジネス

豪トヨタ 製造を終了 

【メルボルン2日AAP】   オーストラリア・トヨタは3日、VIC州のアルトナノース工場で最後の「カムリ」を製造した。トヨタは工場閉鎖に伴い2600人が職を失うと予想するが、影響ははるかに大きいとみられる。

オーストラリア製造業労働組合(AMWU)は、バララにある金属加工会社OzPressの仕事はトヨタが95%を占めるなど、トヨタの閉鎖に伴って同州でおよそ6000人が職を失うと予想。昨年解雇されたフォードの従業員のうち、フルタイム職に就いたのはおよそ半数に過ぎない。

10月20日にホールデンがアデレードの工場を閉鎖するに伴い、オーストラリアの自動車製造業も幕を閉じる。

トヨタ従業員のマシュー・キンソンさんは、「仲間の多くは20年も仕事の面接をしていない」と不安を隠せない。また、英語を話さない同僚らについて、「勤勉で努力家だが、新たな仕事を探すのは難しいかも」と心配する。

トヨタは2014年に国内工場閉鎖を発表、これまでに従業員2200人に再訓練プログラムを提供しており、今後6か月も同プログラムを続けていく。先立って、260人が退職の意向を示し、130人はトヨタの他部署に配属された。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら