【ブリスベン3日AAP】 ブリスベン空港は、世界でも数の少ない航空機用バイオ燃料を提供する空港として、試験的にバージン・オーストラリア航空での運航を開始する。
バージン社は向こう2年間、米国基盤の再生燃料サプライヤGevo Incと提携し、ブリスベン発の航空機にバイオ燃料を積載する。バージン社のジョン・ボルゲッティCEOは、「バイオ燃料がジェット燃料の代替となるか試してみたかった」と述べた。
試験期間中、バイオ燃料は海外で製造されオーストラリアに運ばれるが、QLD州政府は同期間中での国内製造を目指す。州政府は、2020年までに必要量のバイオ燃料の50%を提供する内容で、米海軍と提携を結んだ。パラシェイ州首相はまた、既に同州で15の企業がバイオ燃料の開発に着手しているとして、「サトウキビ農家などにバイオ燃料を生産するよう仕向けるのでは」との批判を退けた。
世界でバイオ燃料を使用しているのは、ノルウェーのオスロ空港と米ロサンゼルス空港。ロサンゼルスとブリスベン、シドニー、メルボルンを結ぶバージン機は既に同燃料を使用している。