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シドニーで渋滞税は効果なし 専門家 

【シドニー3日AAP】   社会政策に関する独立機関Grattan Instituteは2日、シドニー中心部の渋滞緩和に向けてピーク時に渋滞税を課すよう提案した。

「コンジェスチョン・チャージ」と呼ばれる道路課金は、ロンドンやストックホルム、シンガポールで既に採用されており、メルボルンでも提案されている。

シドニー大学で交通計画モデルを担当するミキエル・ブリエマー教授は、混雑は中心部だけでなくシドニー全体の問題だとして、道路課金は一部地域でしか有効でないとの見解を示した。同教授は、州全体で車両の数を減らすとして、渋滞税でなく走行距離に基づいた課金制度を提案している。

NSW州のコンスタンス道路相代理は3日、「公共交通機関の使用を奨励し、ピーク時に市中心部に入る車を11%削減した」と述べ、州政府は渋滞税を導入する予定はないとの見解を示した。

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