【キャンベラ16日AAP】ガソリン価格の高騰はドライバーにとっては打撃かもしれないが、その結果温室効果ガスの排出量が減少した。
オーストラリアの温室効果ガスの排出量は長年増加し続けているが、今夏はわずかながら減少している。この背景にはガソリン価格の高騰があり、車の販売台数が減少したことでガソリンによる排出量が4%減少した。
しかし、ガソリンの使用量が減少したことで得た効果も石炭の燃焼量が増加したために失われた。オーストラリアでは昨年の夏よりも電気の使用量が増加し、石炭による排出量が2%増えた。
全体としては国の排出量は昨年夏と比較して0.1%減少した。
豪気候グループのルパート・ポスナー会長はこのデータにあまり感心しておらず、「我々が望んでいないときに限って石炭からの排出量が増加する」と語った。経済危機の影響でオーストラリアの温室効果ガスの排出量が減少するだろうと予想されているが、現時点では不明である。