【ランベルズ・ラグーン16日AAP】ダーウィンのブラック・ジャングル・スワンプで11歳の少女がワニに襲われたとされる件で、10人の捜索隊が12時間以上かけて現場を必死に捜索した結果、遺体の一部が発見された。
マイケル・マーフィー警視は発見されたのは身体の一部と考えられ、身元確認のためDNAテストが実施されるとした。
ランベルズ・ラグーンの郊外で15日午後5時30分ごろ(中央標準時間)、少女は妹(7)と10歳と12歳の友人2人と遊んでいたときに行方不明になった。マーフィー警視によると、子供たちは警官に少女がいなくなる前にワニの尾と口が水面を叩くのを見たと話したという。「今回のケースはコミュニティーやNT準州、ひいてはそのほかのオーストラリア地域に衝撃を与えた。少女を失ったことはまさに悲劇である」とマーフィー警視。
視界が悪く、水の流れが速いことから警察は15日夜の捜索を中止せざるを得ず、16日にヘリとレンジャー4人の協力のもと捜索を開始した。現場は植物に覆われ、水は濁っていたが、警察は少女が泳いでいた地点から70メートルほど下流でボードショーツを発見した。数時間後、450メートルほど離れた地点で遺体の一部を発見した。
この沼地へ続く道路のはずれに住む周辺住民のマイケル・ドブロビッチさんはイリエワニがこれほど内陸部にやってくるのは稀だとしたが、「繁殖期や空腹時は、イリエワニは入り江で匂いを察知し、あるいは水流に乗って内陸部まで来て危険を冒してでも淡水へ侵入するだろう」と語った。
今年ワニに襲われた犠牲者は今回で2人目。2月にはジェレミー・ドブルくん(5)が両親がツアー会社を経営するQLD州北部のデイントリー・リバーでペットの犬を追いかけ川に入った際、ワニに襲われ死亡した。