【キャンベラ16日AAP】野党家族スポークスマンのトニー・アボット氏は、現在の経済不況の影響の結果としてホームレスの問題が豪国民にとって新たな「社会的災害」となるだろうと語った。
今回のアボット氏の発言は、家賃や住宅ローンが支払えずにシティー・オブ・シドニー・ホームレス・センターに電話をした人の数が昨年52%も上昇したことを受けたもの。
25年ぶりに生活苦がほかの要因を大きく引き離し、ホームレスの主要原因となった。アボット氏は「多くの人が懸念するように今回の不況が深刻であれば、これは社会的災害となる可能性がある。失業することは問題だが、家を失うことは災害である」と語った。
アボット氏は「過去2回の経済不況を見ると、そのとき失業率がどうなったか分かる。今回も同様に深刻な状況と思われる」とし、だからこそ保守連合は排出権取引制度と労働党が提案している労使関係法の導入に慎重になっていると語った。「この2つの政策は多くの人が生活苦に陥る中、失業者を増やすことになるだろう」とアボット氏。