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職場でのいじめ 7割が泣き寝入り

 【シドニー19日AAP】求人情報サイト「キャリアワン(CareerOne.com.au)」が行った調査結果では、回答者の62%が職場でいじめを経験しているにもかかわらず、そのうち報告を行ったのは31%で、自分のキャリアに傷がつくことを恐れ報告しないケースが多いことが明らかになった。

 回答者のうち、職場でセクハラを受けたと答えた人は29%。このうち74%が報告をしなかったと回答した。セクハラを経験しているのは女性のほうが多く、たいがいは上司によるもの。また、職場でいじめを受けたことを報告した人の比率は男女ほぼ同じで60%対64%。こちらもやはり上司によるものが通常だという。

 同サイトの編集者であるケイト・サウザム氏は「何千もの人々がリストラを受けているような現状では、従業員たちが不平を言うと雇用者たちはさらなる権力をふるい、いじめや解雇などと言って従業員たちを脅して辛い状況に陥れる」と述べ、この不況で職を失うことを恐れ報告できないケースが多いと話した。

 また同氏は、職場でのいじめやセクハラを放置することで、雇用者たちは社内の生産性に影響を受けたり、部下からの信用を失ったり、もしくは裁判で訴えられるような可能性もあると述べた。

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