【シドニー20日AAP】連邦政府とNSW州政府は、シドニーオペラハウスを10億ドルかけて修復することを検討している。
ネーサン・リースNSW州首相は、オペラハウス修復計画が予算委員会で現在検討中であることを認めており、「積極的な検討」が行われているという。「国際的名声のある都市にしては、ここ数年間、芸術への出費が優先されてこなかったと思う」とリース首相。連邦政府も修復計画について検討することに同意しており、費用は州政府と半々で負担することが提案されている。
中心となる修復作業は、建物内部の床を18メートル低くするというもので、オペラハウスの外観が変化することはない。この他にも、ステージの一部しか見えない客席は排除するなどして、設計上の欠陥を修理する計画や、オーケストラ席の拡大、障害者への対応、新しい空調設備の導入などの計画も盛り込まれている。