【メルボルン21日AAP】VIC州で過去2年間禁止されていたカモ狩りが、21日に解禁された。新しい制約のもとで、5月29日まで狩猟が続けられる。
持続・環境省の生物多様性政策・計画官、ポール・スミス博士は「市民やカモ狩り許可保持者うち大多数が責任ある行動を取ったことに励まされた」とコメントした一方で、制約への違反者には重い罰が下されると警告している。絶滅する恐れのある種を狩猟した場合には、最大で罰金2万4000ドル、もしくは懲役2年となる。
解禁初日の21日は、カモ狩り愛好家と、動物愛護団体との間に確執が生じた。フィールド・アンド・ゲーム・オーストラリアのロッド・ドリュー最高責任者は、数千名の狩猟者らが十分に気をつけて朝の狩猟を楽しんだと述べており、不法で危険な行動を取っていたのは抗議者の方だったと非難している。
反カモ狩り連合のローリー・レビー氏は「狩猟者らは、開始時間よりも早く、狩りを始めていた」、「彼らは警察や保持・環境省職員、メディアらに監視されていながらも、狩猟を続けている」と非難している。レビー氏によれば、およそ170人の狩りの抗議者が集まったという。