【メルボルン２３日ＡＡＰ】サウスバンクにあるクイーンズブリッジ・ホテル（ＱＢＨ）で２２日の早朝、乱闘が発生したことを受け、ジョン・ブランビーＶＩＣ州首相はメルボルンのナイトスポットに警告を発した。警察はＱＢＨで発生した乱闘事件に関する捜査を開始した。

　今回の乱闘騒ぎで１０人が負傷。警察は事件に関与した２０人～３０人の身元を特定するため、ナイトクラブの監視カメラの映像を確認している。このナイトクラブでは暴力事件が頻発しており、過去２年で発生した乱闘で男性２人が死亡している。

　ブランピー氏は、ＶＩＣ州政府は法律を強化し、警察や酒類販売免許協会のスー・マクラレン会長に対しより強い権力を与えた。「我々がＣＢＤでこれまでも、そして今もなお問題を抱えていることは明らか。言葉では言い表せない。この地域のナイトスポットは全て警告を受ける。我々は人々に楽しい時間を過ごしてもらいたいが、週末に発生したような事件が頻発することを望まない」とブランピー氏は語った。

　メルボルンのロバート・ドイル市長は、ナイトスポットでのグラスやビンの使用を禁止し、利用客数は１０００人未満に制限すべきと提案している。

　ブランビー氏は「それぞれのナイトスポットに合わせて検討することが適切だろうが、これは酒類販売免許協会の会長が調査すべきこと」と語った。マクラレン氏は警察からの報告書を待ってからナイトクラブに対し措置をとると語った。

　負傷した１０人のほとんどが標的となっていた警備員だった。乱闘ではボラード、グラス、椅子が使用され、騒ぎが大きくなると乱闘は屋外まで広がった。その後、ナイトクラブは閉鎖され、利用客１５００人が退去を求められた。