【シドニー25日AAP】シドニーにあるオペラ・ハウスのコンサート・ホールで、オペラ・ハウスを設計した建築家の追悼式が行われた。
デンマーク人建築家のヨーン・ウツソン氏は昨年11月29日に死去。享年90歳だった。追悼式には、ウツソン氏の息子であるジャンさんと娘のリンさんが家族の代理として出席。式の中では、シドニー・シンフォニー・オーケストラやオペラ・オーケストラによる演奏も行われた。
ピーター・ギャレット芸術相は、「オペラ・ハウスは、外観の美しさに加えてオーストラリアの芸術的及び文化的な個性を発展させるという大きな役割を果たしている。オペラ・ハウスがシドニーとオーストラリアのシンボルとして世界に認識されているのは純然たる事実である」と述べた。
また、ネイサン・リースNSW州首相も、「我々がどういった人生を送ってこようが、興味のあるものが違ってようが、オペラ・ハウスはいつも何かを与えてくれる。コミュニティとして、国民として、または国家として、オペラ・ハウスは我々を1つにしてくれる存在だ」と話し、オペラ・ハウスに対する国民の愛は、建築物としての機能性を超えたものだと述べた。