【シドニー26日AAP】NSW州では一部の海水浴場でサメが岸に近づかないよう網を設置しているが、この「メッシング・プログラム(meshing program)」と呼ばれる対策に関する見直しが行われた。
同プログラムに関して再考された草案の中では、警告サインや海水浴客に対し安全な水泳時間を知らせる信号を海岸に設置すること、サメよけ網のチェック頻度を96時間ごとから72時間ごとに増やすことなどが推奨事項として含まれた。
NSW州のイアン・マクドナルド第1次産業大臣は、メッシング・プログラムのおかげで網が設置されている海岸では1937年以降、サメ襲撃により死亡事故があったのはわずか1回だけだとし、「今回の報告はプログラムに関しての変更事項であり、メッシング・プログラムは継続される」と述べた。
また同大臣は、「世界中どこを見ても海にいる人々の安全を100%保証する政府はない。以前にも話したように、サメのテリトリーにいるのは自分たちであるということを認識し、危険が伴うことを承知しなければならない」とし、政府がいくらサメ襲撃のリスクを軽減するための対策を取ったとしても、自分の安全については自分自身に責任があると述べた。