【ケアンズ27日AAP】OLD州北部で流行中のデング熱の感染拡大が減速した。現在のところ、デング熱の感染報告数は1日あたり10件となっており、ピーク時にはケアンズ周辺地域で1日平均20件だったのと比較して、大きく減少している。しかし、衛生局では、QLD州北部全域の住民らに対して、警戒を続けるようにと呼びかけている。
QLD州衛生局のフランク・ビアード医師は「ここ2~3週間で感染報告数が減少しており、良い兆候がみられているが、まだ道のりは長い」、「現在でも多くの感染報告が入っており、デング熱を根絶するには、あと数カ月かかる」と語っている。当局では、乾期の始まりとともに、感染媒体の蚊を駆除するチャンスがやってくると期待している。もし乾期中にデング熱を撲滅できなければ、地域でデング熱が大流行する重大な危険性が生まれる。
これまでに860名がデング熱に感染しており、その大半がケアンズ周辺となっている。タウンズビルでも感染が報告されているが、ケアンズほどの被害は出ていない。