【シドニー6日AAP】 オーストラリア連邦警察(AFP)が今年に入り、国内への流入を阻止した違法麻薬の総量が、7トン以上に達することが分かった。国際的な犯罪組織が、オーストラリアを標的として麻薬を持ち込もうとしているという。
AFPによると、今年1月以降に当局が阻止した主な違法麻薬の密輸は22件で、押収された麻薬の量は7.4トンだった。主にアイス、アイスに変質する前駆物質、コカインなどが押収された。AFPは、麻薬の密輸犯罪が深刻化しているのを受け、再度大規模な摘発を行ったもようだ。
一方、連邦のターンブル首相は6日、AFPのアンドリュー・コルヴィン部長、連邦のマイケル・キーナン法務相と共に、シドニー空港のAFP事務所で会合を開き、麻薬犯罪の現状について話し合うとみられている。AFPによると、東南アジアや南米から太平洋をまたいで組織的に麻薬を密輸するケースが急増しているという。