【シドニー6日AAP】 シドニー中心部のウォータールー地区にある低所得者向け集合住宅の入居者が、同地区の再開発によって住居を失う可能性があるとして、住宅の窓から色鮮やかなライトを照らし、「多様な住人が暮らしている」とのメッセージを発信して、住民への配慮や住居の確保を訴えている。
ウォータールーの集合住宅では、約3600人以上の住人がライトアップ活動に参加。NSW州政府は15年間の予定で高級住宅の開発計画を進めており、「住宅が失われることはない」と約束している。ただ、住民のほとんどが65歳~75歳と高齢で、人生の最後を自宅ではなく仮住まいで迎えるかもしれないと懸念が広がっているようだ。
さらに、再開発計画では40エーカーの土地のうち、70%が個人所有の住宅、残りの30%が低所得者向け住宅となり、住宅が与えられたとしても住宅の面積は現在より大幅に縮小され、周辺の自然も少なくなるとの見方がなされている。