【キャンベラ３０日ＡＡＰ】シドニー空港は国内で最も人気のない空港に３年連続で選ばれた。一方、空港利用客によって最も人気の空港に選ばれたのはブリスベン空港で、５年連続で１位に輝いた。続いてアデレード空港、パース空港、メルボルン空港、シドニー空港の順にランク付けが行われた。

　３０日に公表された空港サービスに関する消費者団体による報告書で、空港収益が急激に増加しているにもかかわらず、空港のサービス、施設の質が３年連続で全体的に低下していることが分かった。

　また、メルボルン空港の利用者が駐車スペースに最も満足しており、駐車スペースに最も不満を感じているのはシドニー空港の利用客だった。

　オーストラリア競争・消費者委員会（ＡＣＣＣ）のグリーム・サミュエル議長はモニターされていた空港で２００７年～２００８年の利用客数が増加したことで、航空会社への空港利用料も値上げが行われたとした。 「空港の業績が空港サービスの質にあまり反映されていないのは興味深い」とサミュエル議長。

　乗客数の伸び率が最も高かったのはパース空港で、１３．５％（１１０万人）増となった。乗客の満足度はチェックイン時の待ち時間やセキュリティー・チェック通過時の体験をもとに評価されている。ＡＣＣＣの報告書では空港管理者によって運営、所有されているターミナルのみが対象となっている。