国際

ノーベル平和賞 豪発の反核NGO受賞

【メルボルン7日AAP】  今年のノーベル平和賞が、VIC州メルボルンを拠点とした核戦争防止運動から派生した、国際団体NGO「核兵器廃絶キャンペーン(ICAN)」に授与された。同団体は受賞を受け、オーストラリア政府が依然として核兵器禁止条約に署名していないのは恥ずべき事との見解を示した。

 

ICANは2007年にウィーンで発足し、現在100か国以上のNGOが参加している。北朝鮮で核の緊張が高まり、米国がイラン核合意を否定する可能性が高まるなかでの受賞となった。ICANはさらに、連邦政府が、核兵器は合法的で国家保障に不可欠なものだと誤解を招いているだけでなく、そのような考え方は危険だと指摘した。

 

ICANはまた、連邦政府が化学兵器、生物兵器、対人地雷、クラスター爆弾などの禁止には合意しているとして、核兵器についても同様の立場を選ぶことを願っているとの見解を示し、「見識のあるリーダーシップと、国民からのより大きなプレッシャーが必要」と述べた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら